
築60年の木造建築という建物の素材自体を最大限引き出しながら、
必要最低限の行為でサイトスペシフィックな場を作り出すことを
目指してプロジェクトはスタートいたしました。
必要不可欠な行為である“補強”を設計の軸に、
あえて合板や建築資材などの補強材を露わにすることで、
ストアのデザイン要素として活用。このように過剰なデザインを足すのではなく、
既に存在する素材自体に向き合い、
どう活かすかといったデザインアプローチで店舗および空間をデザインしています。


メインの補強材であるOSB合板は、補強という意味で最善の素材でありながら、
一つ一つの柄が異なり特有の表情を持ち、山小屋を彷彿とさせる風合いなど、
ブランドコンセプトとも非常に親和性が高いです。
さらにファサードは、隣接するツタで覆われた建物と合わせて俯瞰した際に
“岩山に緑が生えた山岳地帯”かのように、“アウトドア”な世界観を表現しています。

