MarkMakers


GUIDE TO THE MODERN TRAIL
ガイド トゥ ザ モダントレイル


Issue 01 フォトグラフィー

フォトグラファー、ベン・
ホルトロップのレンズを通して

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ベンジャミン・ホルトロップ(Benjamin Holtrop)

ポートランド USA

クリエイティブな才能が集まる街、ポートランド。だから、アーティストのベンジャミン・ホルトロップがこの街にマッチし、ここに暮らす多種多様な人々を自らの被写体としてカメラに収めているのも、ごく自然なことなのです。私たちは、そんなフォトグラファーでもありアートディレクターでもあるベンに会い、彼のインスピレーションの源、ミニマリスティックなスタイル、そして何が彼を突き動かしているのかに迫りました。

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"自分の好きなことをやるということ、
そして他の人もそれができるように助けること

ポートランドの片田舎で育ったベンジャミン・ホルトロップは、10代のほとんどを屋外で過ごし、実家が営む農場で動植物たちの写真を撮って過ごしました。そんな幼い頃から写真が好きだったベンですが、大学では医学の道へ進み、またアートの世界へ戻ってきたのは、さまざまなクリエイティブな人たちに出会い触発されてからのことでした。そのミニマルかつエッジーな写真がInstagramで熱狂的なフォロワー数を獲得し、ベンはヴィジュアルコンテンツ制作会社「Aesthetic」のアートディレクターを務めるまでになり、自らのオンライン・ライフスタイルマガジン『The Forager』なども手掛けました。アートプロジェクトでは、ルームメイトとのコラボレートから、仲間のフォトグラファーのためにディナーパーティを開催したりと、この街のクリエイティブな面々の中心にいてこそ、彼の本領が発揮されます。ここではそんなMarkMakerのベンに写真のことやポートランドのこと、そしてオリジナリティをキープし続けられる秘訣をインタビューしました。

ティンバーランド(以後 T):最初に手にしたカメラは?

ベン(以後 B):15歳の時に母から譲ってもらった35mmのミノルタですね。農場暮らしだったので、しょっちゅう家族が飼っていた動物たちを撮っていました。今使っているのはだいたいペンタックス645カメラで、これはミディアムフォーマット。フィルムが大きいから、クリアで表現豊かな写真になるんですよ。

T:どうやってプロのカメラマンになったのですか?

B:を本当の意味でカメラを学んだのは、友人たちにモデルをお願いするようになってからかな。信頼関係があったから、彼らから文句を言われることなく、ゆっくり時間をかけて写真を撮ることができたんです。すると今度は逆に友人から「自分の写真を撮ってくれないか」と頼まれるようになって、いつのまに仕事になっていた感じですね。今でも、どんなに忙しくても自分が好きなものを撮影する時間は必ず確保するようにしています。

T:ベンにとってポートランドが特別である理由は?

B:クリエイティブなコミュニティがあることですね。僕は花屋さんからデザイナー、プロデューサー、イラストレーターなどと一緒に暮らしていますが、彼らのそばにいるだけで本当にいつも刺激的なんです。そしてラッキーなことに、僕たちにはさまざな業界とコラボレートするチャンスがあるんですよ。

T:ポートランドでのお気に入りの場所は?

B:Mauriceというカフェかな。そこへはよく朝にペイストリーを食べに行っています。とってもヨーロピアンな雰囲気で、まるで外国にいるような気分が味わえます。ナイトスポットならAngel Faceがお気に入り。 この店にはメニューがなくて、食べたいものを注文するとそれを作ってくれるんですよ。飲み物は決まってネグローニ カクテルですね。

それから、料理を作って友人にふるまうのも好きで、よくブロードウェイにあるPortland Farmers Marketで食材の買出しもしてますね。Blue Sky Galleryで開催される現代写真展もとても気に入っているし、職人魂を感じるアイテムを探しにBeam & Anchorにもよく足を運んでいます。この店の中を歩き回っていると、全部欲しくなってしまうんです。

T:デジタルとフィルム、どっちが好き?

B:フィルムですね。デジタルに比べてシャッターを切るペースが落ちるので、むやみにパチパチと写真を撮るというよりも、1枚1枚を真剣に注意を払って撮ることになりますから。それにフィルムカメラならではのシャッター音や感触も気に入っています。

T:ソーシャルメディア上の写真と仕事での写真とをどう区別しているんですか?

B:Instagramは最終的な作品と言うよりもいろんなプロセスをシェアするのに使っています。例えば他の人たちがどうやってその地点に到達するのかを見たい、といったようなことかな。でもフィルムで撮影する場合は、それがもう最終版の作品という位置づけです。

T:自身の作品にも影響を受けたようなフォトグラファーはいますか?

B:もう亡くなってしまいましたがリチャード・アヴェドンです。被写体の本質を捕えるのが実にうまいフォトグラファーでした。彼は自分の写真に動きを注入し、ついにはファッションフォトの常識を根底から覆してしまいました。それこそが僕のやりたいことなんです。常に前進していきたいし、スタンダードをよりハイレベルなものにしたい。

T:新しいテクニックはどこから得るのですか?

B:他のクリエイティブな才能を持った人たちからです。他のフォトグラファーや画家、ミュージシャンたちとのコミュニケーションから生まれることも多いです。いろんなアーティストに囲まれていることで、自分の仕事の本質をより深く見抜けるようになっていますね。

T:その独特のミニマルなスタイルはどうやって習得されたんですか?

B:フィルムを使って撮影していると、フィルムは光と相性がいいことに気づかされます。それに気づいてからは常にいい光を探してきましたし、明瞭な写真に惹かれるようになっていきました。でも、ミニマリズムと冷たい印象の写真とは似て非なるもので、僕は常にすべての写真にぬくもりを加えるようにしています。作品の背景となる素敵なストーリーを演出する植物、そして時には雨風にさらされて色あせた物なんかをを使って。そうしたちょっとした物をプラスすることが、僕にとっては重要なことなんです。

T:自分の写真にファンがたくさんいると気づいたきっかけは?

B:プロとしてのキャリアが始まってすぐの、女の子のドレスを火で照らし出した写真を撮った時からです。その写真がFlickrで評判になって、そうしたらTumblrのあちこちで見かけるようになって。その時に、「ワォ!みんな僕の作品を本当にフォローしてくれてる。大変なことになってるぞ」って気づいたんです。

T:これからフォトグラファーを目指す人たちになにかアドバイスを。

B:インスピレーションを与えてくれる人たちとの出会いを逃さないこと。僕はそうやって親友のフォトグラファーたちと出会ってきました。みんな喜んで救いの手を差し伸べてくれますよ。それと写真を知るための最善の方法は、とにかくいつでもカメラを持ち歩くこと。

T:撮影の時は何を着ていますか?

B:頑丈なブーツ、チノパン、ホワイトのシャツを着ています。白いシャツは自然光を反射してレフ板代わりになってくれるんですよ。さらに着心地が良い上にスタイリッシュで、自分がどう見えているか心配する必要もない。僕にとっては着回しの良さも重要。ポートランドは1年を通して気候が変わりやすいからね。

T:あなたにとってティンバーランドの魅力とは?

B:アーティストとしての僕が惹かれるのはストーリー性があるところ。ワーカーのためのブーツからスタートし、やがてどこでも履けたり、着られるスタイリッシュなブランドへと変貌を遂げていったという歴史が魅力ですね。

T:あなたにとって「モダントレイル」とは?

B:リスクを負うということ。自分の好きなことがやれて、他の人にもそれできるようサポートする場所。

Contents

Caffeine and Custom Motorcycles

カスタムバイクとコーヒーショップ続きを読む

CLOSE-UP

MarkMaker ベンが教えてくれたポートレート撮影のヒント 続きを読む

ONLY IN PORTLAND

異彩を放つ数々のスポットが点在する街を散策続きを読む

Markmakers Essentials

ベンが必ず持って出掛ける愛用品続きを読む

Caffeine and
Custom Motorcycles

バイクにまたがって街を疾走していると、なぜかいつもコーヒーが飲みたくなる。ポートランドには、おいしいコーヒーとともにほっと一息つけるスポットがたくさんあります。どこも素敵な雰囲気だから、テイクアウトでなく、席に座ってゆっくりコーヒーを味わいたい。

自分のためにポーズを取ってくれる人には自分のことを信頼して欲しいですよね。

Taking a Portrait

“自分のためにポーズを取ってくれる人には自分のことを信頼して欲しいですよね。”

Read This Tips

ベンジャミンのアドバイスを聞けば、誰だって気楽にポートレート撮影が楽しめます。

Think Before You Snap

「撮影場所に到着するまでに、どう撮りたいかのアイデアを固めておくんです。自信をもって撮影したいし、作品に意図やメッセージを持たせたいですからね。でも忘れてはならないことは、ベストな写真が予期せぬ瞬間に生まれることもあるということ。」

Look For The Light

「均一な明るさの場所を探します。自然光の方が好きだし、陰になった場所も決して嫌いじゃない。室内での撮影なら、大きな窓や天窓の近くを試してみるといいですよ。直射日光の中での撮影は初心者にはちょっと難しいかも。撮影する人が色あせて見えたり、コントラストがキツ過ぎてしまうから。自然光が入らない場合には、逆光照明を使ってカメラの焦点を被写体に合わせます。」

Keep It Simple

「派手な壁だったり、ガラクタがおちこちに散らかっているような場合は、そういう写真を撮りたい時は別として、基本的には避けましょう。フレームの中からできる限りの情報をそぎ落とすことによって、写真が力強いものになるんです。例えば被写体の手首に巻かれているヘアゴムのような、ほんの小さなものでさえも、作品を台無しにしてしまうことがあります。ちょっとしたことですが、気をつけたい部分ですね。」

Learn To Relax

「僕はカメラを取り出す前に、被写体の人とおしゃべりすることがよくあるんです。どんな1日だったかを聞いたり、他愛もない質問をしたりして……。相手が誰であろうと、自分のためにポーズを取ってくれる人には自分のことを信頼して欲しいし、いきなりカメラを向けたって、なかなかいい表情は引き出せないですからね。笑ってもらいたいと思った時には、『なにか面白い話をして!』って頼むんです。それから音楽も現場の雰囲気を盛り上げるのに重要ですね。」

Only in Portland

ポートランドは、実は奇妙な街として有名。まるで結婚式のように「誓います」と言わされるドーナッツショップから、寂しい時に金魚を貸してくれるヴィーガンのブティックやホテルまで、ティンバーランドのユニークなシティガイドを片手にこの強烈な異彩を放つ街を巡るツアーに出掛けませんか?

1.McMenamins Mission Theatre(マックメナミンズ・ミッション・シアター)

2.Mississippi Studios(ミシシッピー・ストゥーディオズ)

3.Powell's City of Books(パウエルズ・シティ・オブ・ブックス)

4.Tender Loving Empire(テンダー・ラビング・エンパイア)

5.Voodoo Doughnut(ブードゥー・ドーナッツ)

6.Ace Hotel Portland(エース・ホテル・ポートランド)

7.Stumptown Coffee Roasters(スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ)

8.Hotel Monaco(ホテル・モナコ)

9.McMenamins Kennedy School(マックメナミンズ・ケネディー・スクール)

10.The Know(ザ・ノウ)

11.Le Bistro Montage(ル・ビストロ・モンタージュ)

12.Sweetpea Baking Co(スイトピー・ベイキング・カンパニー)

13.Herbivore Clothing(ハービヴォア・クロージング)

14.Coava Coffee Roasters(コアヴァ・コーヒー・ロースターズ)

MarkMakers Essentials

Ben’s Signature Items

ポートランドであろうと、アラスカにロケに行く時であろうと、ベンが必ず持って出掛けるアイテムがいくつかあります。
そこで彼の必需品が詰まったバッグを見せてもらうことに。
すると、彼が何でもメモすることや、古いカメラに強いこだわりを持っていることが分かりました。

シャツ:「このシャツはフィット感と素材が大好きなんです。シンプルでデザインも良くて、街中でも撮影に出掛ける時にも着られるのでヘビーローテで着ています。」
ノート:「メモするのが好きなので、いつでもノートを持ち歩いているんです。それにスケッチをしたり、アイデアを書き留めたり、撮影のコンセプトを練り上げるのにも使っています。」
写真:「自分の作品を形として残すことが好きだから、お気に入りの写真はプリントしているんです。自分が行ったさまざまな場所、一緒に時を過ごしたいろいろな人たちのことを思い出させてくれますから。iPhoneで画像をフリップして見るより何か特別な感じがして好きなんです。」
ブーツ:「最高に履き心地がいいんですよ。それにジッパーが付いているので脱ぎ履きもラク。クラシックなスタイルだから、街中を歩き回る時も、ロケハンに出掛ける時も、気の合う仲間と一緒に過ごす時にも履いています。」
フィルム:「仕事の時は10~15本のフィルムを持ち歩いています。」
カメラ:「僕が使っている35mmフィルムカメラは、小さくて持ち運びも簡単。昔ながらのフィルムカメラを使う理由は、写真に質感と奥行きを出してくれるから。ちなみにこれは大学の友人から5年前いただいたもの。第二次世界大戦中に製造されたロシア製だから、かなりクセがありますけどね。」
レザージャケット:「この黒のレザージャケットはまさにアイコンなので、とても気に入っています。ドレスアップもドレスダウンも思いのままです。」

The Moto Boot

穿き心地の良いチノパンやセルビッチデニムと合わせたりするシューズとして、ワークブーツがリバイバルしています。そんな気分の今季、ワークブーツを履かないなんてありえません!

Read more about the boot

丈夫でありながらハンサムな「イエローブーツ」はティンバーランドのアイコンといえる存在。今シーズン、それに全く新しい表情を与えることで、このクラシックなデザインのイメージを一新しました。

ブーツについて持ちうるすべての情報やアイディアを駆使して、頑丈で洗練されていて、さらにオフィスでもアウトドアでもしっかり機能するブーツを誕生させました。高いクオリティやオーセンティックであること、そして履き心地の良さなど、イエローブーツと同様にこだわりをもって作られた「ヘリテージ ブーツ」は、伝統的なシックスインチブーツにソフトなブラウンレザーを纏い、プレミアムな素材をふんだんに使ってリプロダクトされたもの。

秋のディナーデートでは、暗く滑りやすい歩道を歩きなきゃいけない一方で、それでも相手に好印象を与えたいもの。そんな時に、このハンサムでハイブリッドなブーツがあれば、履いていくものに頭を悩ますこともなく、ただオシャレなだけで全く使えないシューズを買って後悔することもありません。

ところでみなさん、雨に濡れて傷んでしまったり、港で海水がかかってシミになったりしないよう、ブーツにオイルを塗ると思うのですが、それって結構大変ですよね? ですがこのブーツには、そんなわずらわしいことをする必要はありません!

「ヘリテージ ブーツ」では、ブラウンディストレスドのフルグレインレザーを採用することで元々シミが目立ちにくい上、なめし工程の中で防水加工も施しています。さらに、ブーツのトップ部分にしっかりと接合されたラグソールにより、突然嵐に見舞われてもブーツの中に水が染み込むような心配もありません。また、カラー部分にはパッドが入っているので、どんな路面を歩いていようと、そのクッションで足首をしっかりとガード。軽量化されたブーツ本体に、さりげないコントラストを加えるデザインアクセントとしても機能しています。

ユーズド加工デニムとネルシャツのようなクラシックなアメリカンスタイルも、リラックスしたチノパンスタイルでも、このブーツさえ合わせておけば、簡単にトレンドを感じさせるコーディネートにまとめられます。

ティンバーランドのシニア・フットウェア・デザイナーのドナルド・デサルヴィオはこのブーツについて次のように述べています。『私たちの目標は、スタイルにおいても素材においても決して妥協しないブーツを作るというものでした。“ヘリテージ ブーツ”は、自然が及ぼすどんな試練にも耐えられるだけの耐久性があり、また、どんなシーンにも履いていけるデザインの汎用性も備えています。」

ブレることなく、たくましく、それでいてスタイリッシュ。この秋、きっとこれ以上のブーツに出会うことはないでしょう。"

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